九州大学大学院医学研究院眼科分野 九州大学医学部 眼科

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甲状腺眼症

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甲状こうじょうせん眼症がんしょうとは

動画で解説

 甲状腺に関連した自己抗体が原因として起こる眼窩炎症を甲状腺眼症と呼びます。甲状腺機能が正常な場合でも発症することがあります。
自覚的には「目が大きくなった」「瞼が腫れた」「物が2重に見える」といった症状がみられます。

甲状腺眼症について詳しく

甲状腺眼症の症状

 甲状腺眼症では、眼瞼浮腫、結膜充血に加えて、眼球突出や眼球運動障害、斜視がおこり、これらの所見は自覚的には「目が大きくなった」「瞼が腫れた」「物が2重に見える」といった症状につながります。頻度は低いのですが、視力に重大な悪影響を及ぼす場合もあり、注意が必要です。

甲状腺眼症の原因

 甲状腺に関連した自己抗体が原因として起こる眼窩(眼の奥)炎症を甲状腺眼症と呼びます。甲状腺機能亢進症(バセドー病)に合併することが多いですが、甲状腺機能が正常な場合でも発症することがあります。

甲状腺眼症の治療

下記の治療を状況に応じて行っています。

1. ステロイド薬
最も多く用いられる薬剤です。眼窩内の炎症を改善し、浮腫(組織のむくみ)を軽減する効果があります。内服や点滴など全身的に投与する場合もあれば、局所注射を行う場合もあります。
2.放射線治療
炎症反応のコントロールがステロイドのみでは困難と判断された場合は放射線治療を行う場合もあります。
3.ボトックス®注射
甲状腺眼症は目を動かす外眼筋の伸展障害がおこり、複視の原因となります。こうした筋肉を一時的に緩める効果を持つ薬剤を外眼筋に注射することで症状の改善を図ります。効果は数カ月持続します。
4.斜視手術
炎症反応が落ち着いた後でも、後遺症として斜視が起こり、正面を見て複視が強い場合、眼を動かす筋肉の付着部を変えることで眼の位置を変える斜視手術を行う場合があります。
5.眼窩減圧術
甲状腺眼症ではまれに腫脹した外眼筋が視神経を圧迫したり、あるいは著しい眼球突出に伴って角膜に潰瘍を形成したり、視力に重大な悪影響を及ぼす場合があります。こうした場合に眼の周りの骨を部分的に削って、眼球周囲の脂肪を眼窩外に一部脱出させることで、眼窩内の圧力を軽減したり眼球突出を軽減したりすることができます。

当院の特徴

 放射線治療については当院放射線科と連携し行っています。また、甲状腺眼症において失明のリスクある視神経症に対する眼窩減圧術や、眼瞼後退、斜視などの手術治療も行っています。

日本眼科学会

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