長男は小学校3年生、次男が保育園の年中です。小学校に上がることは働く母親にとって大きなハードルになると言われていますが、幸い私は眼科医としてのキャリアを継続することができました。
どちらの時も出産後数ヶ月で週に1ー2回の非常勤を開始し、1歳代でフルタイムの常勤に復帰しました。
まわりに配慮していただいて、仕事で極端に遅くなることは少ないのですが、長男が通う学童保育は20時まで延長料金なしで預かってくれます。次男の保育園は、7時から19時(土曜日は18時)まで預かってくれます。学校や園をお休みしなくてはならない時は、市の病児保育か実家に預かってもらっていました。
まずは社会と繋がっていられる事です。私は社交的な方ではありませんから、専業主婦になったっ場合、生活が殆ど家庭内に限定されてしまったのでは無いかと思います。
また、母、妻という立場で、しっかりと子育てをし、家庭を守っておられる方も沢山いらっしゃると思います。でも私の場合は、仕事をしていることでonとoffがはっきりし、充実した毎日を過ごせているのだと感じていています。
夫(眼科医師 同期入局)は働く私を応援してくれています。
家事にも協力的で、アイロンとゴミ出し係をしてくれたり、慌ただしくなってしまう朝食は、夫の分は夫自身で用意してくれます。休日には家族全員分を用意してくれることが多いですね。帰りが遅くなる日はお惣菜を買って帰ってしまうこともあるんです。それも許容してくれますので、私にあまり求めないこと自体が協力なのだと思います(笑)
実家は、地下鉄で一駅の所にあり、恵まれた環境だと思っています。
講演会や職場の集まりがあるけれど夫も用事があって頼めない時や、病児保育が満員で利用できない時に預かってもらったことがありました。実家で預かってもらえない時には、ベビーシッターやファミリーサポートセンター、無認可保育所の一時保育を利用したこともあります。最近では、民間の派遣型病児保育と契約しました。勿論身内はとても心強いですが、そういったシステムを上手に利用する選択肢もありますよ。
医者になりたての頃は、ほぼ1年おきに様々な病院を転々としました。勤務先が変わるのは大変ですが、病院ごとに患者さんが違うのはもちろんのこと、上司の考え方や病院のシステムなど色々なことが違い、それぞれの良いところを勉強していくことができました。これは、一つの医療機関で長く勤務しても経験できることでなく、九大眼科という大きな医局ならではの利点だと思います。
また、出産後はまずは非常勤から始め、常勤になった後も通勤しやすい病院にしていただくなど、ライフステージに合わせて勤務先を考慮していただき、医局には感謝しています。