九州大学大学院医学研究院眼科分野 九州大学医学部 眼科

文字サイズ

言語

オンライン個別説明会または見学申込み

先輩に聞く!

Interview08 医師もママも輝きながら 橋本左和子 福岡県出身 九州大学(H16卒)

先輩にも後輩にも恵まれています

上:白衣を着て目の検査をする橋本左和子さん 下:子供2人とジョンズ・ホプキンズ大学の前で写真に写る橋本左和子さん

 私は専門医を取得後したのち、久山研究室で疫学を学びました。「正常人の網膜厚とそれに関わる内科的因子」について研究を行い、研究室に所属して1年が過ぎた頃、論文を書き始めることになりました。スタートは順調に思えたものの、間もなく二人の子供に恵まれ、さらには主人のアメリカ留学が決まり(結局3年3ヶ月にもわたる海外生活でした)、研究が遠のく生活に。。。そんな中でも粘り強くご指導いただいた安田美穂先生のおかげで、留学中になんとか論文を完成させることができ、帰国後には遂に学位を取ることもできました!学位審査は大変でしたが、改めて黄斑の重要性や、酸化ストレスや血流と視機能の関わりについて学ぶことができ、途中で投げ出さなくて良かったなとしみじみと感じました。
 留学先のボルチモアでもかけがえのない思い出がたくさんできました。日常会話もままならない中での、育児と家事の日々。頻繁に起こる銃撃事件のニュースにも驚かなくなり、アウトレットモールのあり得ない値引きに感嘆し、アンティーク食器の魅力を発見したり。留学の最後に家族で行ったグレーシャー国立公園では、氷河と美しいターコイズブルーの池に感動しました。一方で日本での生活を思い出すと、なりたかった職業になって、お給料ももらって仕事をするのはとても有難いことだな、と実感することもありました。
 現在は九大病院に復職し、きらめきプロジェクトの一員として充実した毎日を過ごしています。大学外来では加齢黄斑変性の診療を行うかたわら、久山町研究室では様々な眼疾患の有病率や関連因子などを解析しています。九大眼科は女性医師が約半数を占め、輝く先輩女性医師が周りにたくさんおられます。育児・家事を行いつつ、眼科臨床に加えて疫学研究も続けていられるのは、教授をはじめとした先輩方のご理解、後輩達の助けがあるからです。九大眼科は仕事と家庭生活の両立が叶う素晴らしい場所だと思います。

他の先輩のインタビューを見る

  • Interview01 清原 鴻平
  • Interview02 福田 洋輔
  • Interview03 八坂 裕太
  • Interview04 石龍 悠
  • Interview05 秋山 雅人
  • Interview06 納富 昭司
  • Interview07 登根 慎治郎
  • Interview09 田邊 美香

関連ページ