先輩に聞く!

眼科を通して広がる可能性

私は、医師になって23年目を迎えた今、改めて「眼科を選んでよかった」と心から感じています。
私の専門は眼腫瘍・眼形成の分野です。医師3-4年目に福岡市立こども病院で勤務したことを契機に眼形成手術に興味を持ちました。その後、聖隷浜松病院 眼形成眼窩外科に国内留学させていただき、現在も専門分野として診療・手術に携わっています。その道のりの中で、結婚や二児の出産、育児休暇、家庭事情による休職なども経験しましたが、私を支えてくださったのは、医局員一人ひとりの思いやり、前教授の石橋先生、園田教授の温かいご指導です。こうした支えがあったからこそ、今の自分があります。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
医師としての人生は長く、特に女性医師にとっては「家庭か、キャリアか」という選択を迫られる場面もあるかもしれません。私は自分の軸として、アメリカの教育学者 サニー・ハンセンが提唱した“人生を豊かにする4L”という考え方を大切にしています。具体的にはLove(家族、同僚とのつながりを大切にする)、Learning(新しい知識や技術への好奇心を持ち続ける)、Labor(患者さんに向き合い、社会に貢献する)、Leisure(自分自身をいたわる時間を持つ)の4つです。この4つを自分なりのバランスで育てていくことが、医師としてだけでなく、一人の人間として豊かに生きる基盤になると私は信じています。
九大眼科は、成長したい人にも、立ち止まりたい人にも、また歩き出したい人にも、寄り添ってくれる科です。迷ったときは、ぜひ一度、眼科に見学に来てみてください。あなたの未来の選択肢に、きっと新しい可能性が見えてくるはずです。

















