九州大学大学院医学研究院眼科分野 九州大学医学部 眼科

文字サイズ

言語

オンライン個別説明会または見学申込み

先輩に聞く!

Interview02 自分が成長する為に 福田洋輔 長崎県出身 九州大学(H29卒)

密度の濃い眼科研修を送ることができる

機器を使って検査をする福田洋輔さん

  私は母校でもある九州大学病院で2年間の初期臨床研修を過ごし、2019年4月に九州大学眼科学教室に入局しました。
 学生時代は漠然と外科系の診療科に興味を抱いていたものの、内科も外科も、回る診療科のそれぞれに惹かれましたし、5年生の 11月に眼科で実習するまでは眼科に入局することをそこまでは考えていなかったと思います。
 5年生における眼科の実習期間は一週間と短かったですが、指導して下さる先生方の丁寧さ、医局会での活気、手術手技の繊細さ、ウェットラボでの興奮、教授の熱意、その全てが私を強く魅了しました。一言で表すならば、一目惚れであったと思います。私はとても欲張りなので、内科も外科も扱うことができるというのも魅力の一つでしたし、臨床でスキルを磨かれれている先輩の姿や、研究分野でその道を進む先輩の姿など、様々なライフスタイルがある事を示していただいたことも大きく影響していたと思います。
 その後、6年生で一ヶ月実習させていただき、より一層入局を強く意識するようになりました。研修病院として母校の大学病院を選んだのも、眼科を一番長く回ることができ、密度の濃い眼科研修を送ることができると考えたからでした。
 結果として、初期研修1年目の2ヶ月と2年目の11ヶ月を眼科で過ごすこととなり、予想していた以上に充実した研修生活を送ることができました。学生時代から志望していた通りに眼科に入局することとなり、初期研修を終えた後に、入局一年目はそのまま九州大学病院で病棟医として過ごし、入局二年目を市中病院で過ごしました。
 初期研修医と入局後で大きく異なると感じたことが2つあります。1つは外来診療についてです。個人外来のほか、専門再来でぶどう膜再来や加齢黄斑変性再来、網膜硝子体再来で診療にあたり、大学病院ならではの希少疾患や鑑別が困難な症例を多く経験しました。初期研修医の頃と異なり、限られた時間の中で鑑別疾患を考え、必要な検査を行うために四苦八苦していましたが、個人外来も専門再来も、上級医との診察体制が整っているため、忙しいながらも徐々に慣れることができました。
 入局してからもう一つ大きく変わった部分は、手術執刀に関してです。入局1年目の夏から主に白内障手術の執刀を開始しましたが、外来記録や患者さんの不安などのより細かい部分が気になるようになりました。手術を行うなかで、少しでも患者さんの負担が少ないように、可能な限り丁寧にできるようにと考えながら、一歩ずつ上達し患者さんの喜びの声を聞けるのは、それまでに無いほど嬉しいことでした。
 入局2年目に市中病院で勤務した際は、それまで以上に外来や手術に携わることとなり、上級医の熱心な指導のおかげで自身の成長を感じることができました。
 臨床の現場で働くうちに、手術などの臨床能力を磨きたいという欲求の一方で、research mindを持ちながら、新たな治療法や検査方法、手技など、今までになかったものを創造したい、未知の分野を開拓したいという思いが強くなりました。
 現在私は大学院に進学し、網膜硝子体疾患を専門として研究を始めています。やりがいを感じていた手術の現場から一度遠ざかることに後ろ髪を引かれる部分もありましたが、今は研究に意識を向けて、しっかりと研究に没頭しようと考えています。日々の課題や目標について思いを巡らせながら、これからも将来自らがどうありたいか、その為には何をすべきか、常に自身に問いかけながら過ごしたいと思っています。優秀で仲のいい同期から刺激を受け、目標とする先生方の姿を見ながら日々研鑽していますが、自分が成長する為には、九州大学眼科学教室は最適な環境であると考えています。
 皆さんも是非一緒にここ九州大学から、これからの日本の、世界の眼科学を盛り上げていきましょう。

他の先輩のインタビューを見る

  • Interview01 清原 鴻平
  • Interview03 八坂 裕太
  • Interview04 石龍 悠
  • Interview05 秋山 雅人
  • Interview06 納富 昭司
  • Interview07 登根 慎治郎
  • Interview08 橋本 左和子
  • Interview09 田邊 美香

関連ページ