動画で解説
涙は涙腺で作られて眼球表面を潤し、目頭にある涙点という穴に吸い込まれた後、鼻涙管を通って鼻の奥へと流れます。この涙が流れる管のことを涙道といいます。
この涙道に異変が起こると目から鼻への涙の流れが悪くなるため、流涙(涙があふれてしまう)、眼脂(目やに)などの症状がみられるようになります。
涙は涙腺で作られて眼球表面を潤し、目頭にある涙点という穴に吸い込まれた後、鼻涙管を通って鼻の奥へと流れます。この涙道の途中が閉塞し、行き止まりになってしまった状態を涙道閉塞症と呼びます。流涙、眼脂などの症状があります。
先天性の閉塞・感染症・慢性炎症など、様々な原因が知られており、一部抗がん剤の副作用でも涙道閉塞が生じることが知られています。
涙道閉塞がある場合は、通水検査、涙道内視鏡、鼻内視鏡検査、3D-CT検査等をして、どこが閉塞しているか調べます。閉塞の部位や程度により次のような手術が必要になります。
涙管シリコンチューブ留置術:
涙道に細いシリコンチューブを挿入し、留置します。シリコンチューブにより再閉塞を防ぎ、狭窄部を広げます。
涙嚢鼻腔吻合術(鼻外法、鼻内法):
シリコンチューブ留置術で通らない場合や、涙嚢炎のある場合に行います。鼻の骨に小さな穴をあけて、涙が直接鼻腔に流れるようにします。超音波手術器ソノペットも完備しています。
複数の涙道専門医で協議し、閉塞部位やご本人の全身状態およびご希望に応じて、涙嚢鼻腔吻合術(鼻内法、鼻外法)、涙小管形成術、涙管チューブ挿入術を行っています。