先輩に聞く!

患者さんのQOVを守るために全力を尽くしたい

初めまして。医師4年目、入局2年目の川村綾香と申します。久留米大学医学部を卒業後、下関市立市民病院で初期研修を行い、その後九州大学眼科に入局しました。1年目はJCHO九州病院、現在は九州大学病院で勤務しています。
眼科を志したきっかけは、学生時代に受けた「失明」に関する講義でした。病気によって視覚を失うことが、患者さんの生活の質(QOL)に大きな影響を与えることを知り、特に治療法のない網膜色素変性症には大きな衝撃を受けました。その後、さまざまな診療科を経験し進路に悩んだ時期もありましたが、臨床と研究の両方に興味を持てる眼科を選びました。
九大眼科への入局を決めたのは、網膜色素変性症に関する長年の研究実績と、教育体制の整った学びの多い環境に惹かれたからです。眼科研修1年目は、細隙灯やレンズを使った診察に苦戦しながらも、先輩方の丁寧な指導のもと少しずつ手技を身につけていきました。JCHO九州病院では「何でも挑戦する!」をモットーに、外来や白内障手術など多くの症例を経験させていただきました。早くからこうした経験を与えていただけるのも、九大眼科の魅力です。
現在は大学病院で、ぶどう膜、緑内障、網膜、小児、腫瘍の各グループをローテーションで回っています。カンファレンスで症例を検討したり、1年目で曖昧だったことをより深く学んだりする時間が、大学ではあります。プレゼンや学会発表の機会にも恵まれ、毎日多くのことを吸収しています。
眼科医としてのキャリアは始まったばかりですが、これからも成長を重ね、患者さんのQOVを守るために全力を尽くしたいと思います。この記事を通して、進路を迷っている学生や研修医の方々が、少しでも眼科に興味を持っていただけたら嬉しいです。

















