はじめまして。
今わたしたちは病棟医全体を2チームに分け、チーム制で診療にあたっています。大学病院ならではの疾患をチーム皆で共有し、意見を述べ合い、学べる体制です。また病棟だけではなく、月・水・金いずれか1日は外来診療を行っています。
ライター(指導医)が1対1でついてくれるので、必要な検査や治療方針を相談しながら、診療しています。
総回診(8:30~)
月曜日は朝8時半から総回診です。教授に入院中の方のプレゼンをします。優しい教授ですがやはり緊張します。回診後は入院中の患者さんの診察、検査を行い、午後から入院患者さんが続々入院されます。 そして17時半から週1回のカンファレンスです。術前術後の報告、入院中の患者さんで困った症例などについてディスカッションを行い、沢山の先生からアドバイスをいただきます。月曜日は忙しいですが有意義な1日です。
手術日(火曜日)、専門外来
火曜日は半分の病棟医は1日手術に集中。助手として、時には執刀医として手術を行います。眼科手術のイロハのイは「水かけ」で、まずは患者の左側から二助手として勉強を始めます。顕微鏡下の手術は独特で距離感に最初はどうしても戸惑うものです。そのため、翌日水曜日に特訓があります。そしてもう半分の病棟医は専門外来に出ます。時期ごとにローテートしているので、バランス良く学ぶことができます。
回診(外来、病棟診療)
水曜日も回診からスタート。その後それぞれ外来、病棟診療などをこなします。この日のイベントは何といっても豚眼実習です。九大眼科では毎週豚の眼を使って、白内障手術の練習、顕微鏡下での手技獲得の場が設けられています。同期で切磋琢磨し、指導医の卒業試験に合格できれば、いざ執刀医としての第一歩を踏み出すことになります。
手術日(木曜日)
九大眼科の手術日は火曜日と木曜日で、火曜日に専門外来担当であったチームは、木曜日の手術担当になります。眼科手術といえば、白内障手術のイメージが強いものですが、白内障はもちろん硝子体手術、緑内障手術、外眼部は腫瘍、眼形成、涙道手術など、多岐にわたる手術が行われています。眼科は執刀医までの道のりが外科系の中では比較的短期間であるのが特徴で、術者としての自分を具体的に想像でき、先輩たちの手術にも自然と力が入り真剣になります。
外来(新患や再来患者)
金曜日、わたしは外来にでています。新患や再来患者さんの問診から診察を行います。病棟の患者さんと向き合うときは時間制限がありませんが、外来では予約時間との勝負。眼科は散瞳前に必要な検査があったり、検査自体にも時間がかかったりするため、スムーズな診療には患者さんごとでなく全体の組み立てが必要になってきます。外来は診療の流れや検査、評価方法を学ぶ大事な場です。
休日
病棟医の土日は、どちらかの担当制でフリーの日が確保できます。病棟には卒後8~10年目のリーダーの先生(主任病棟医)がおり、両日病棟に来られますので相談相手には困りません。午前中に診察、必要な検査、カルテ記載など行い、診察終了後は、勉強するもよし、こなしておきたい仕事(サマリー、来週入院の指示だしなど)をするのもよし、趣味に時間を費やすもよし。
わたし自身は、フリーの日はしっかりリフレッシュすること。学ぶときは学び、遊ぶときは遊ぶ、九大眼科のモットーを守っています(笑)