OQrimo®特設ページ

 近年、「ロボット手術」という言葉をよく耳にされるかもしれません。
 多くの病院でロボット手術が盛んになっていますが、残念ながら眼科の手術用ロボットの開発は遅れています。

 眼の手術は顕微鏡を見ながら大変狭いスペースで細かい作業を行います。
 そのため、物理的に大型のロボットが入る余地がなかったのです。

 同時に、助手が手術の補助をすることが難しいという課題でもあり、術者は一人で操作用のツールと眼内を照らす光源の両方を持つ必要がありました。

 そこで、我々は「眼内ツール保持ロボット」を着想しました。
 安全に眼内ツールを保持する手段があれば、術者は両手を使って手術操作をすることが可能となると考えたのです。


その後、各方面からのご支援をいただきながら、下記のように研究開発を進めて参りました。

2015年度 AMED(日本医療研究開発機構)橋渡し研究・新規開発シーズ(シーズA)
2017年度〜2021年度 AMED(日本医療研究開発機構) 「未来医療を実現する医療機器・システム研究開発事業」
基本特許+関連6特許取得
PMDA(医薬品医療機器総合機構)事前相談を経て製品化
2023年4月13日 一般医療機器販売届出が受理

こうして生まれたのが、世界初の眼科手術補助ロボットである
眼内照明・内視鏡保持ロボットOQrimo®(オクリモ)です。

”眼内をくまなく巡る探検者“ Oculous(オクラス:目) Rimor(リモール:探検者)
OQrimo EyeSurgery Assistant 外装写真
内視鏡又はライトガイドを安全に保持し、フットコントローラーで術者の意図する位置に自在に動かせます。
サイドディスプレイに眼球がマッピングされ直観的な操作が可能。
術者は両手を自由に使えるようになり、特に難易度の高い眼内手術において重要なアドバンテージ。
”眼内をくまなく巡る探検者“
Oculous(オクラス:目)
Rimor(リモール:探検者)
OQrimo EyeSurgery Assistant
外装写真
内視鏡又はライトガイドを安全に保持し、フットコントローラーで術者の意図する位置に自在に動かせます。
サイドディスプレイに眼球がマッピングされ直観的な操作が可能。
術者は両手を自由に使えるようになり、特に難易度の高い眼内手術において重要なアドバンテージ。

 OQrimo®は、眼内照明または眼内内視鏡を安全に保持することで、術者が両手を自由に使えるようになる、世界初の眼科手術補助ロボットです。

画面操作はタッチパネルを用いて直感的に行うことができます。

内視鏡画面には、現在見ている位置がわかるガイドが同時に表示され、より見やすくなっています。フットスイッチでOQrimoを動かすと、同時にガイドも動きます。


OQrimo®が2023年4月に上市したのち、我々はしかるべき手続きを経て初の臨床使用へと臨みました。

2023年12月:初めての臨床使用が成功
2024年 2月:2回目の臨床使用が成功

 初の臨床使用であるこの2回の手術は無事成功し、OQrimo®が実際の臨床現場でも問題なく機能することが確認されました。
 今後もさらなる検証と検討を重ね、安心してご使用いただけるように一歩ずつ広めてまいります。

日本発・世界初の眼科手術補助ロボットですが、すぐに拡げるのではなく、安全確認しながら一歩ずつ

これまで

リバーフィールド社主催の「アドバイザリー会議」で安全対策検討

  • 模擬眼による安全検証、ライセンス制・技術指導体制の準備
  • 各施設で初期臨床使用を開始

これから

  • 適応疾患、最適手技を記した「適正使用マニュアル」作成
  • ライセンスを取った先生に広く使っていただくのはもう少し先
  • 企業の関与しない「医師主導の研究会」として引継ぎ
    • 安全モニタリング
    • 今後の発展に繋がる臨床研究デザイン検討

研究・開発・販売・使用にあたってご支援いただいた方々へ、多大なる感謝を申し上げます。

  • RIVERFIELD
  • AMED
  • 九州大学
  • 東京工業大学
  • 順天堂大学
  • 山口大学