私は入局3年目に関連病院である福岡市立こども病院に勤務し眼形成手術に興味を持ち、専門医取得の後、聖隷浜松病院眼形成眼窩外科に国内留学させていただきました。自分の勉強したい分野を自由に学べる医局の寛大さがあったからこそ、結婚、2児出産を経て、現在常勤医として手術にも携わることができています。
日本医師会のデータによると、出産育児を契機に女性医師の20%は休職退職しています。時間外勤務や当直への対応困難、子供の急病時に職場に迷惑をかけることを危惧して復職できないことが原因のようです。九大眼科はこれらの点を柔軟に対応、多くの女性医師が様々な働き方をしており、ロールモデルも多様です。
出産育児を迎える前にある程度、専門医取得や大学院卒業、手術技術を獲得するなどしておけば、ブランクがあってもまた責任ある仕事をすることができると思います。眼科は手術症例数が多く安全な術式が確立されているため、入局後早期に執刀医になることができ、技術の獲得が早いと感じます。
日本眼科学会会員の40%が女性です。国内外の学会には必ず託児所があります。女性も輝ける科、それが眼科です。